7弦ギターは6弦ギターの代わりになるか
20年以上ギターを弾いてきて、一年前に初めて7弦ギターを購入しました。
7弦ギターで6弦の曲も弾けるっしょ、これからは7弦ギターだけでいいや!という気持ちで購入しましたが果たしてどうなのか。
結論
代わりになるっちゃなるし、ならないっちゃならないです!なんじゃそれ!
6弦でないと弾けない曲も存在しますが、ごくわずかなので頑張れば7弦で対応できることがほどんどです。
6弦を親指で押弦
ロックフォームで親指を使って6弦を押弦するのは無理です。
Deep PurpleのBurnを本家の運指で弾くのは諦めてください。
他にも、6弦ルートのコードを親指で押さえるのも現実的ではありません。頑張れば押さえられなくはないかもですが、6弦を親指で押さえると左手で7弦のミュートができず、余計な音が鳴ってしまうので控えた方がよいでしょう。
ポジションを変えて7弦ルートのコードに置き換えてしまえば弾けなくはないと思います。
しかし、7弦ギターはネックの幅が広いため、親指で押弦するのはちょっと大変です。
弦の数え方
これは慣れによるところが大きいですが、自分が何弦を弾いているのかわからなくなる時があります。特に4弦。次いで5弦。
6弦ギターでは4弦は低音弦(6弦)から数えて3番目に位置しており、低音弦側に位置しています。
それが7弦ギターは弦の本数が奇数であるため低音弦(7弦)から数えても高音弦(1弦)から数えても4番目、完全に真ん中になるのです。これがややこしい!
6弦に慣れてしまうと7弦ギターの4弦がぱっと見でわからなくなります。
4弦を見失うとその隣の5弦も見失うことがあります。
5弦は低音側から数えて2番目というのが刷り込まれてしまっており、咄嗟の判断ができなくなることがあります。
これらの理由での混乱のため、意外にも中心付近に位置する3弦は迷いません。
6弦ギターでも7弦ギターでも1弦側から数えて3番目で変わらないためです。
これを理由に6弦の曲を7弦で弾けないということはありません。
慣れでカバーできる範囲になります。
無意識に弾ける6弦
6弦ギターの6弦は本っ当に何も考えずに弾けますよね。
最も低音弦側に位置しており、適当にピッキングしても確実に6弦に当てることができます。
7弦ギターでは当然このようにはいきません。
弾き心地に関しては7弦ギターにおける6弦は、6弦ギターにおける5弦に近い存在になるためミュートやピッキングの位置にちょっとだけ気を遣う必要があります。
これも同じく、7弦で6弦の曲を弾けない理由にはなりません。
7弦ミュートを努力することでカバーできます。
ミュートが大変
僕の手の大きさでは、6弦ギターであれば右手の手刀で全弦ミュートできます。
しかし、7弦ギターとなると1弦か7弦かが犠牲になります。
左手もうまく使ってミュートしないと余計な音が鳴りやすいため、6弦よりもミュートに気を遣います。
ネック幅が広くて疲れる?
6弦に比べてネック幅が広がるため疲れるという記事を見たことがありますが、僕はあまりそれは感じません。
購入当初こそ違和感がありましたが、これはすぐ慣れました。
今では6弦の方が細くて違和感があるくらいですし、7弦だからと言って特別疲れるとは思いません。
単純にギターの重量が6弦より重いので、立って弾くときは重くて疲れるというくらいでしょうか。
6弦でコピーした曲を7弦で弾く
既に6弦ギターで弾ける曲を7弦で弾くのはちょっと厄介です。
上述の通り弦の数え方が変わってくるので、無意識で弾くとかなりの確率で弦を間違えます。
改めてコピーし直す気持ちで練習すれば間違えずに弾けるようになりますw
弾いたことのない6弦の曲を7弦ギターでコピーする場合は特に問題ありません。
7弦の数え方で曲を覚えられるため、ミスタッチはぐっと減ります。
結局どうなの?
総括としては6弦を親指で押弦する部分がない曲なら弾けます。
ただ気を遣う部分が増えるので、大は小を兼ねるで6弦ギターはいらない!とは言い切れないですね。
レコーディングであれば、リフは7弦で弾いてソロは6弦で弾くなど使い分けるのがベストではないかと思います。

















あおい




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