【手掌多汗症治療】手汗に最も効果的な治療である胸腔鏡下交感神経遮断術を受けました
こんにちは。あおいです^^
この記事にたどり着いた方は、手汗に悩んでいるのではないでしょうか?
私もずっと手汗に悩んでいたのでお気持ちよくわかります。
現在できる治療の中で手汗に最も効果的で、半永久的に手汗を止めることができるという胸腔鏡下交感神経遮断術を実際に受けてきたので、その話をしたいと思います。
※あくまで私の体験談なので、効果には個人差があります。そのことを念頭に置いて読んでください。
私の治療歴について
手汗に悩んでいる人の中でも、軽症の人もいれば、私のように重症の人もいます。
手汗の改善方法は、市販の制汗剤、病院で処方される塗り薬・飲み薬、電気を流す治療、ボトックス注射など、手汗の症状によって様々な方法があります。
私の場合は、市販の制汗剤や病院で処方される塗り薬を試してみましたが、まったく効果が得られませんでした。飲み薬と電気を流す治療は、存在は知っていましたが、私の家の近辺には治療できる病院がなく、行えませんでした。
ボトックス注射は、高校3年生(2013年5月)、社会人1年目(2018年4月、9月、2月)と4回打ちました。
ボトックス注射は比較的安全な治療ですが、継続的に打たなければならず、費用もかかってしまうので、社会人2年目(2019年4月)に胸腔鏡下交感神経遮断術に踏み切ることにしました。
私のボトックス注射についての記事もありますので、興味のある方はご確認ください。
手掌多汗症とは
手掌多汗症とは極度の手汗をかく症状です。
夏の暑い日や運動後に汗をかくことはごく当たり前のことですが、手掌多汗症は冬場の寒い時やクーラーがついた部屋など本来なら汗がでないはずの時にも、大量に手汗をかいてしまいます。
文字を書くときに紙が濡れてしまって破けてしまったり、他人と握手ができなかったりなど、私生活でもとても困ります(´・ ・`)
最大の難点は、普通の人にはこの悩みが少しもわからないことです。
周りの人からの理解が得られなかったり、誰にも相談できなかったりと、コンプレックスに思っている人も少なくありません。
胸腔鏡下交感神経遮断術とは
胸腔鏡下交感神経遮断術とは、現在受けられる治療の中で最も手汗に効果的と言われている手術です。
脇を数ミリ切って、汗の交感神経を切断してしまう手術です!!
※保険適用です!!!!
※一度交感神経を切ると元には戻りません!!!
のちに記述しますが、副作用もあり、すべての方におすすめできる治療ではありません。
手術内容は私なんかの素人から聞くよりも『胸腔鏡下交感神経遮断術』で調べた方が正しい知識が身につくので、ご確認してください!
2泊3日の入院生活の流れ
私は今回2泊3日で有名な先生のところへ来ています。
自宅からは新幹線を使って3時間ほどかかりました。
(失敗したら一生後悔してしまうので、遠くても有名な先生のもとで手術を受けたいと思いました。)
【1日目】問診と検査
病院滞在時間2時間程度
担当医の先生と問診
手術内容を詳しく説明してもらい、胸腔鏡下交感神経遮断術を左右両方まとめてするのか、片方ずつするのかを決めます。
両手か片手か選ぶ大きな理由は、この手術には副作用である代償性発汗が付き物だからです!
代償性発汗とは、手汗が止まる代わりに他のところから汗がでてくることです。
手に汗を出すように指令する交感神経を切断してしまうので、手にでるはずだった汗が別のところへ流れます。そのため、他のところの汗が増加してしまいます。
手汗と同じ量ではなく、個人差があるため一概には言えませんが、背中、胸、お腹、太ももの裏などから汗がでる人が多いようです。
人によってはブラウスが濡れてしまうほどの汗がでてしまうと、説明されました。
※大前提として、交感神経を切ってしまうと元に戻すことはできません。よく考えて決めてください。
両手の交感神経をまとめて切ってしまうと代償性発汗が多い人は手術を後悔してしまう可能性が高くなります。
片手の交感神経を切る場合は、代償性発汗も半分になり、いったん手術後の代償性発汗の様子を見てから、もう片方も行うか決めることができます。
まず利き手から行い、利き手だけでも手汗が止まると快適に過ごせるようになりもう片手を手術しない人も多いそうです。
利き手だけでもサラサラにになると、紙に文字を書くのも困らないし、人と握手もできるし、生活する上で困らなくなります。
私は片道3時間ほどかけて病院まで来たのと、胸腔鏡下交感神経遮断術をすると思い切って病院に足を運んだのもあり、両手まとめて手術しました。
手術する方の約半分が片手ずつ慎重に行う方を選ぶそうです!
検査
レントゲン、血液検査などわりと簡単な検査でした。
※お着替えとかあるのでワンピースとかは控えた方が良いです!
※アクセサリーもとります!
※手術前日の夜9時以降は絶食です。
【2日目】手術当日
※当日の朝から絶飲食!!!お水もNG!!!
※手術後お風呂NGなので、朝風呂しましょう!!!
※化粧・ネイル・マツエクNGです!!!
病院滞在時間4時間半程度
手術
担当医の先生と手術の最終確認をしてから、服を着替えて、手術の30分前から点滴をはじめます。
手術室に移動した後、全身麻酔で眠ります。
目覚めたら手術が終わっていました(笑)
手術時間は10分程度で、寝ていた時間は20分ほどだそうです!
(片手ずつ行う場合は、手術時間は半分になり、5分ほどで終わるそうです。)
手術後は事前に言われていたとおり、呼吸が苦しいのと、胸の痛み、歩く時のふらつきを感じます。
深く深呼吸すると胸に筋肉痛みたいな痛みがはしりますが、浅く呼吸するくらいなら大丈夫です!
手術後に一眠りしたくらいでやっとお水と軽食、薬を飲むことができます。
手術後すぐ代償性発汗ははじまるそうですが、手術を受けた時期は、涼しい季節であり、病院内も暑くないので、この時は何の変化もありませんでした。
私はこの手術の2か月前にボトックス注射を打っていたので、手術前から手がサラサラで、手術後の効果はわかりませんでしたが、本来は手術後すぐから汗がピタッと止まるのを実感できるそうです!!
※晩御飯から何を食べてもOK!お酒は1週間NGです。
※晩御飯の食後から、処方された抗生剤と痛み止めを飲みます。
※過度な運動は息が苦しくなるので1週間NGです。
【3日目】経過観察
病院滞在時間20分程度
手術後の経過観察
ちょっと担当医の先生と話して、傷跡を見てもらって終わりです。
※帰宅後シャワーOKですが、入浴は翌日からです。
手術代
病院代
1日目5,200円
2日目手術代79,090円、その他1,080円
3日目3,530円
計88,900円
私の場合は新幹線往復代24,140円とホテル代9,600円がプラスでかかってます(笑)
※ちなみに両手でも片手でも値段はほぼ変わらないので、単純に片手ずつやると倍のお金がかかります!
ですが、一生を決める大切な手術なので、お金よりも身体を1番に考えましょう!
(私に説得力はありませんが( ̄▽ ̄;))
注意
この手術は手汗さえ止まれば、後の部位はどれだけ汗がでても構わない!という人に向いている手術です!
手汗はほぼ100%止まります!
そして、40%の人がワキ汗も減り、10%の人が足の裏の汗も止まります。
ワキ汗と足の裏の汗は減ればラッキーくらいで考えましょう!!!
そして数%の人が代償性発汗で手術を後悔します、、、。
手汗の方がマシだったと思うそうです、、、。
リバーサル手術について
代償性発汗の治療で、保険適用外の方法ではありますが、リバーサル手術というものがあります。
私もリバーサル手術を行ったわけではないのであまり詳しくは知りませんが、別の自家神経移植により、切断した部分に再生を促す手術だそうです。
代償性発汗が改善される可能性がありますが、手汗も元に戻ってしまうそうです。
しかし、リバーサル手術は海外では行っている病院もあるそうですが、日本ではほとんど扱っている病院がありません。
リバーサル手術を扱っている病院も、他の病院で受けた胸腔鏡下交感神経遮断術に対しては治療しないようです。
おまけ
私が手術を受けたのは23歳の時ですが、17歳の時にこの手術の存在を知りました。
近所の皮膚科に行った際に、皮膚科の先生の娘さんが受けたというお話を聞き、お医者さんの娘さんが受けるくらい安全な手術なんや〜と認識しました。
(危険やったら自分の子には受けさせへんやろって思ったからです。)
未成年では親の同意書が必要で、私の親は代償性発汗を知っており、身体に自ら傷をつけるなんて、、、っていうお堅い人だったので、同意書を書いてもらえませんでした。
その時から、社会人になったら、自分の稼いだお金で絶対手術してやると心に決めてました。
そういう諸事情もあり、仕事が落ち着いた今、迷わず手術を受けると決めました。
最後に
胸腔鏡下交感神経遮断術について、どのように思いましたか?
残念ながら、100%安全とは言い切れないので、全員におすすめはできません。
手術の効果や代償性発汗の様子も記事にしますので、もうしばらくお待ちください。
手術がいらないに越したことはないので、最悪の事態を知った上で、手術を本当に受けなければならないのか、よく考えてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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